create-prスキルでn8nのPRタイトルCI検証を自動パスする方法
n8nにコントリビュートしたのに、PRタイトルのフォーマット違反でCIが落ちた経験はありませんか?
n8nではcheck-pr-titleというCI検証が全PRに対して走り、タイトルがAngular Commit Message形式に従っていないとマージできません。初めてのコントリビュータにとって、この規約を正確に守るのはハードルになりがちです。
この記事では、n8nリポジトリに組み込まれた「create-pr」スキルを使って、CI検証を一発でパスするPRを作成する方法を解説します。
このスキルは何をしてくれるのか
create-prスキルは、n8nリポジトリ専用のClaude Code Agent Skillです。以下のことを自動化します:
- コミット履歴とファイル差分を分析して、適切なtype(feat/fix/refactor等)を判定
- 変更対象に応じたscope(core/editor/Slack Node等)を自動選択
type(scope): Summary形式のPRタイトルを生成し、CIバリデーション正規表現にマッチさせる.github/pull_request_template.mdに沿ったPR本文(Summary、Related Links、Review Checklist)を自動構成ghCLIを使ってドラフトPRを作成し、ブランチのプッシュも必要に応じて実行
このスキルが特に役立つのは以下のような場面です:
- n8nへの初回コントリビュート時(PRタイトル規約を覚える必要がない)
- 特定ノードの修正時(
fix(Slack Node): Handle rate limitingのようなscope付きタイトルを自動生成) - 破壊的変更を含むPR作成時(
!マーカーの付与漏れを防ぐ)
インストール方法
前提条件
- Claude Codeがインストール済み
- GitHub CLIがインストール・認証済み(
gh auth statusで確認) - n8nリポジトリのクローンとブランチでの作業
インストールコマンド
create-prスキルはn8nリポジトリの.claude/skills/create-pr/SKILL.mdに組み込まれています。n8nリポジトリをクローンしてClaude Codeを使う場合、追加のインストールは不要です。
リポジトリ外で使いたい場合は、以下のコマンドでインストールできます:
curl -o .claude/skills/create-pr/SKILL.md --create-dirs https://raw.githubusercontent.com/n8n-io/n8n/master/.claude/skills/create-pr/SKILL.md
使い方
基本的な使い方
変更をコミットした後、Claude Codeに以下のように指示します:
PRを作成して
または/prコマンドを使うこともできます。スキルは以下のステップを自動実行します:
git statusとgit diff --statで変更内容を確認git log origin/master..HEAD --onelineでコミット履歴を分析- 変更の種類(type)と影響範囲(scope)を判定
- 必要に応じて
git push -u origin HEADでブランチをプッシュ gh pr create --draftでドラフトPRを作成
PRタイトルの形式
生成されるPRタイトルは以下の形式に従います:
type(scope): Summary
typeの種類と用途:
| type | 用途 | Changelog掲載 |
|---|---|---|
feat | 新機能 | あり |
fix | バグ修正 | あり |
perf | パフォーマンス改善 | あり |
refactor | リファクタリング | なし |
docs | ドキュメントのみ | なし |
test | テスト追加・修正 | なし |
chore | メンテナンス | なし |
scopeの例:
core(バックエンド)、editor(UI)、API(公開API)、Slack Node(特定ノード)
出力例
エディタUIにOAuth2サポートを追加した場合:
feat(editor): Add OAuth2 support for GitHub login
破壊的変更を含む場合は!が追加されます:
feat(API)!: Remove deprecated v1 endpoints
Changelogに載せたくない場合は(no-changelog)サフィックスが付きます:
refactor(core): Simplify error handling (no-changelog)
知っておくべき注意点
n8nリポジトリ専用のscope体系
このスキルのtype/scope体系はn8n固有のものです。他のプロジェクトでそのまま使うと、scopeが不適切になる場合があります。たとえばeditorや* Nodeというscope分類はn8nのアーキテクチャに基づいています。
GitHub CLIの認証が必須
gh pr createコマンドを使うため、GitHub CLIのインストールと認証が必要です。未認証の場合はPR作成ステップで失敗します。事前にgh auth statusで確認してください。
Summaryの書き方にルールがある
PRタイトルのSummary部分には以下のルールがあります:
- 命令形の現在形を使う(「Add」であって「Added」や「Adds」ではない)
- 先頭を大文字にする
- 末尾にピリオドを付けない
- チケットID(N8N-1234等)を含めない
スキルがこれらを自動的に守りますが、手動でタイトルを修正する際は注意が必要です。
Squash and Mergeが前提
n8nでは「Squash and merge」戦略を採用しており、PRタイトルがそのまま最終的なコミットメッセージになります。そのため、PRタイトルの品質がリリースノートの品質に直結します。
まとめ
create-prスキルは、n8nのPRタイトル規約(check-pr-title CI検証)を意識せずにコントリビュートできるようにするスキルです。コミット履歴からtype/scopeを自動判定し、PR本文のテンプレートも自動適用されます。
n8nへのコントリビュートを考えている方は、このスキルでCIの「PRタイトル不正」によるやり直しを無くすことができます。