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Claude Code「/insights」で自分のAI活用を振り返る|過去1ヶ月の使い方を分析してくれる新機能

Skill Gallery Team2026年2月6日10 分で読める

Claude Codeに /insights という新コマンドが追加されました。過去1ヶ月の自分のセッション履歴を読み取り、使い方の傾向・つまずきポイント・改善提案をHTMLレポートとして出力してくれます。

「自分がClaude Codeをどう使っているか」を客観的に振り返りたい人にとって、かなり実用的な機能です。この記事では、/insightsの使い方・レポートの読み方・活用のコツを解説します。

/insightsは「AIが出す自分へのフィードバック」

/insightsは、Claude Codeのターミナルで実行するスラッシュコマンドです。過去1ヶ月分のセッションログを自動で読み取り、使い方の分析レポートを生成します。

レポートは ~/.claude/usage-data/report.html にHTMLファイルとして保存され、ブラウザで閲覧できます。ターミナルでの操作は /insights と入力するだけで、セットアップは不要です。

# Claude Codeのセッション内で実行するだけ
/insights

# レポートは以下に保存される
~/.claude/usage-data/report.html

実際にレポートを受け取った開発者からは「情報をよく把握している上司からのフィードバックに近い」という声が上がっています。ほめるだけでなく、「会話を途中で放棄しすぎている」といった耳の痛い指摘もしてくるのが特徴です。

レポートで見られる4つのセクション

/insightsのレポートは、大きく4つのパートで構成されています。それぞれ何がわかるのかを見ていきます。

What's Working — うまくいっていること

自分のClaude Codeの使い方で「効果的に機能しているパターン」をまとめてくれます。たとえば「マルチファイル変更を上手にこなしている」「デバッグ時の指示が的確」といった分析が出てきます。

自分では意識していなかった「得意パターン」が言語化されるのが面白いところです。

What's Hindering — つまずいているポイント

ここが一番役に立つパートかもしれません。Claude側の問題(指示を誤解する、間違ったアプローチを取る)と、ユーザー側の問題(コンテキストが足りない、環境設定の不備)に分けて分析してくれます。

「あ、毎回同じところで引っかかってたのか」という気づきが得られます。

Quick Wins — すぐ試せる改善策

MCP Servers、Custom Skills、Hooksなど、まだ使っていないClaude Codeの機能を「あなたの使い方に合わせて」提案してくれます。コピペで使えるコマンドやコード例つきです。

Ambitious Workflows — さらに踏み込んだ提案

現在のモデル性能でもチャレンジできる、より高度な使い方の提案です。並列エージェント、テスト駆動のイテレーション、自律ワークフローなどが具体的なプロンプト例とともに示されます。

レポートのイメージ

What's Working: You've developed an effective pattern of breaking complex tasks into focused sessions. Your debugging workflow — describing the bug, letting Claude investigate, then iterating on fixes — is particularly efficient.

What's Hindering: Claude's side: Misunderstood your project structure in 3 sessions, leading to edits in wrong files. Your side: Starting sessions without specifying which directory to work in.

Quick Wins: Try adding a Custom Skill for your commit workflow. You've told Claude "always run tests before committing" in 4 separate sessions — this should be in your CLAUDE.md instead.

裏側の仕組み:7ステップの分析パイプライン

/insightsは単純にログを読んでいるわけではありません。複数段階の分析パイプラインを経て、レポートが生成されます。

  1. セッションログの収集~/.claude/projects/ 以下のすべてのセッションログを読み取ります。
  2. フィルタリング — サブエージェントのセッション、2メッセージ未満や1分未満の短いセッションを除外します。
  3. メタデータ抽出 — トークン数、使用ツール、Git操作、ファイル変更数、言語、中断回数などを構造化データとして抽出します。
  4. 長文セッションの要約 — 3万文字を超えるセッションは25,000文字ごとにチャンク分割し、個別に要約してから分析にかけます。
  5. ファセット(定性評価)抽出 — 各セッションの目標カテゴリ、達成度、満足度、フリクションの種類をHaikuモデルで分析します。最大50セッションを対象とし、結果はキャッシュされます。
  6. 統合分析 — プロジェクト領域、インタラクションスタイル、成功パターン、フリクション分析、改善提案を専用プロンプトで生成します。
  7. HTMLレポート生成 — すべての分析結果をインタラクティブなHTMLレポートとしてレンダリングします。

一度分析されたセッションのファセットは ~/.claude/usage-data/facets/ にキャッシュされます。2回目以降の実行は、新しいセッション分だけ追加分析するため、初回より速く完了します。

セッションごとに分析される11の指標

/insightsが各セッションから読み取る情報は多岐にわたります。主要なものをまとめました。

カテゴリ分析される内容
目標カテゴリ機能実装 / バグ修正 / リファクタ / デバッグ / テスト作成 / ドキュメント作成 など13種類
達成度完全達成 / ほぼ達成 / 部分達成 / 未達成 の4段階
ユーザー満足度明示的なシグナル(「perfect!」「try again」等)から判定
フリクションの種類指示の誤解 / 間違ったアプローチ / バグのあるコード / 過剰な変更 など12種類
Claudeの貢献度unhelpful 〜 essential の5段階
セッションタイプ単一タスク / マルチタスク / イテレーション / 探索 / クイック質問
成功パターン正確な検索 / 的確なコード編集 / わかりやすい説明 / マルチファイル変更 など
使用ツール各ツールの呼び出し回数(上位8件)
コード変更量追加行数・削除行数・変更ファイル数
Git操作コミット数・プッシュ数
機能利用状況Task Agent / MCP / Web Search / Web Fetch の使用有無

使ってみてわかった、/insightsの活かし方

実際に/insightsを試した開発者のフィードバックから見えてきた、効果的な活用パターンを紹介します。

CLAUDE.mdの改善に使う

「毎回同じ指示をしている」パターンをレポートが検出してくれます。それをCLAUDE.mdに書き込めば、繰り返しの指示が不要になります。レポートにはCLAUDE.mdへの追記案もそのまま提示されます。

使っていない機能を知る

Hooks、Custom Skills、Headless Modeなど、存在は知っていても使っていない機能を「あなたのワークフローならこう使える」という形で提案してくれます。コピペできるコマンド付きなので試しやすいです。

定期的に実行して比較する

2回目以降はキャッシュが効くため実行も速くなります。1〜2週間おきに実行して、前回と比較すると改善の実感が得られます。ただし、直近のセッションが重み付けされる傾向があるようです。

レポートについてClaudeと対話する

レポート生成後、その内容についてClaudeに質問したり反論したりすることで、さらに深い洞察が得られます。「なぜこの提案をしたのか」と聞くと、具体的なセッション例をもとに説明してくれます。

知っておきたい注意点

便利な機能ですが、万能ではありません。使う前に把握しておきたいポイントがあります。

分析結果の偏りに注意

特定の作業(たとえばブラウザ自動化のテスト)を集中的に行った期間があると、それが「メインの使い方」として分析されることがあります。直近のセッションほど重み付けが大きいようなので、レポートの内容が偏っていると感じたら、時期をずらして再実行するのも手です。

フィードバックの受け取り方

「会話の途中放棄が多い」と指摘されても、探索目的で意図的に中断していたケースもあります。すべてを額面通り受け取るのではなく、自分の文脈と照らし合わせて判断するのが大事です。AIからのフィードバックを鵜呑みにせず、対話的に消化していくスキルがこれから重要になってきます。

初回の実行には時間がかかる

過去1ヶ月のセッションを一括で分析するため、セッション数が多いと初回は数分かかる場合があります。2回目以降はキャッシュ済みのファセットをスキップするため、速くなります。

こんな人に向いている

Claude Codeをある程度使い込んでいる人ほど、レポートの精度が上がり、得られる気づきも多くなります。

  • Claude Codeを日常的に使っている開発者
  • 使い方を改善したいが何から手をつけるか迷っている人
  • Skills・Hooks・MCPをまだ活用しきれていない人
  • CLAUDE.mdの書き方を最適化したい人
  • チームにClaude Codeの使い方を共有したい人

逆に、Claude Codeを使い始めたばかり(セッション数が少ない)段階だと、分析の精度が十分に出ない可能性があります。まずは2〜3週間ほど使ってから試してみるのがよさそうです。

まとめ:自分のAI活用を「メタに」改善する機能

/insightsは、Claude Codeの使い方そのものを改善するための機能です。AIを使ってコードを書くだけでなく、「AIとの協業パターン」を客観視できるのは新鮮な体験です。

特に、CLAUDE.mdへの追記提案やCustom Skillsの具体的なセットアップ例など、「次にやること」が明確に出てくるのがよいところです。振り返って終わりではなく、すぐに行動に移せます。

AIからフィードバックをもらい、それを自分の判断で取り入れていくプロセスは、これからのAI活用で重要なスキルになるはずです。/insightsはその練習としてもちょうど良い機能だと感じます。

関連リンク

claude-codeinsightsanalyticsproductivityworkflow

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